柏木瞳一郎中心

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  小話log.1  


■朝。校門前(瞳一郎×大志)

 偽募金箱を構えて瞳一郎。
「なにしてんねん、瞳一郎?」
「生徒会発遅刻撲滅運動だ。早速だがお前は遅刻だ。罰金を払え」
「えぇ!?」



■おんなじあくび(瞳一郎×大志、槙×想平)

 嫁ズがふぁと欠伸。
 旦那ズは顔を見合わせる。
「…ほう」
「…ふうん、なるほど」
 只今同伴通学中。



■「お願いします」(瞳一郎×大志)

「と頭を13回下げ、時給5500円、交通費と食事代を払うなら、明日のテスト対策を一緒にしてやってもいいが?」
「うわーん、お願いします、お願いします、お願いします…おね…はぅ」
 キュウ。
「どうした」
「…頭振りすぎて、貧血起こしただけや…。って俺、何回云うた?」
「もういい。やめろ。それ以上パアにしてどうする」



■お小言(瞳一郎×大志)

「なあなあ瞳一郎ぉ」
 制服袖を引っ張って、
「今日とか暇ちゃう?俺んちけーへん?なあて…な?」
「…ほう、これはこれは魅惑的なお誘い有難う」
「アホ!誰が誘ってるねん!ばーちゃんがお前の機嫌損ねたらあかんから、夜に遊びに来させえ言うただけや!」
「つくづくお前の言語理解能力の低さに呆れるよ。ゆとり教育は失敗だったな。脳みそにゆとりができすぎる」



■争奪戦(伊集院×瞳一郎×大志)

「やあ、久しぶりだね、柏木。どうだね、その辺でお茶でも」
「伊集院!瞳一郎に何の用や!近寄るな、しっしっ!」
「お茶でも、と言っているが?」
「と…瞳一郎はなあ、俺と約束があるねん。残念やったな!」
「柏木、珈琲の美味い店があるのだよ。もちろん誘った者の礼儀として、私が奢ろう」
「あ!何処行くねん、瞳一郎!俺より伊集院なんか!?」
「お前より、美味くそして無料な珈琲だ」



■周囲のどよめき(「争奪戦」の続き)

「…わ…わかった!」
「うん?なんだ、大志。用なら可及的速やかに言え」
「俺がその珈琲奢ったる!やから、行くな!」
「……」
「…行かんとって…」
「…まあ同条件ならばどっちでも良いんだがな?」
 戻ってよしよし慰める。



■ランチへの愛(瞳一郎×大志)

「お前が大好きなヤキソバパン、買っておいてやったぞ」
「うわー。ありがとうー、瞳一郎」
「一個750円だ」
「金取るんかい!」



■ボタンが取れて(槙×瞳一郎)

「どうしたんだ、槙。風紀委員顔負けのお前が」
 制服のボタンが取れかけ。
「ああ、これか。少しゴタゴタがあってね。まだまだ俺の目が行き届かないところもあるようだ」
「…なるほど。で、そのボタンだが、つけてやろうか?」
「なんだ、柏木は裁縫が得意なのか?」
「まあ見てろ」
 ぶちっ。
「…どうしてボタンをちぎるんだい?」
「取り外さなければつけれないだろう?まあこのまま他のボタンも引き千切ってやっても良いんだが?」



■誰もいないよ(瞳一郎×大志)

「あかん…あかんて…」
 ごそごそ。
「教室では…あかん…ん…あ…っ」



■恋は終わらない(瞳一郎×大志)

「瞳一郎…」
「なんだ?」
 タバコに火をつけようとする手に手を、
「…もっかい…」



お題配布元:spallow様

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