お前を一生離さない。
「おれは世渡りが苦手なんだ」
「はいはい、元老との交渉だろ?しゃーねえな」
「それに炊事洗濯家事全般」
「…オィ」
「三食昼寝付きだよ、おれが」
「アンタがかっ」
「阿伏兎、今日は地球産のお米が食べたいな」
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宇宙で一番あたしはアンタがダーイスキ!
「↑てことなんだろ?第二百十九訓とか、第二百二十訓冒頭とか」
「…勘弁してください」
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好きじゃないよ。…嫌いでもないけど。
「あー、阿伏兎ってツンデレ?」
「なんで飯にツンデレしなきゃならねーんだ。アンタと飯を食うと毎日毎日卵かけごはんか…」
「あり?嫌いなの?」
「好きじゃねえよ。…嫌いでもないがね。…って話が堂々巡りしてるんですけどね、団長」
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お願いだから、私を好きになってください。
「少しでいいからよ」
「おれは好きな子はいじめるタイプだけど、いい?」
「今すぐ俺を嫌いになってください」
「無理。好きだよ、阿伏兎。
開戦しちゃったから戦ってきてね。そのあと元老に謝ってきてね。やっぱりその前にご飯作ってね」
「陰湿ないじめかと思いきや、俺ァずっとアンタに愛されてたわけだ」
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お前しか要らない。
「阿伏兎には“血に従い生きる夜兎”が必要らしいね。
でも俺は夜兎じゃない、“阿伏兎”に生きていてもらわないと困るんだよ」
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世界が滅んでも、君だけは笑っていてほしいんだ。
「アンタが滅ぼした世界で、アンタはひとりになる。ひとりになったアンタはさぞ退屈だろうさ」
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君が此処に居るだけで、僕は息すら出来なくて。
「…団長、そこ(胸の上)は座るところじゃない。たとえ正座してても礼儀正しくも何ともねえから」
「おはよう、阿伏兎。
ところで昨日はおれに内緒で師団を動かしたね?派手な戦闘だったらしいじゃないか。ん?」
「…とりあえず、俺が正座します」
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傍にいても、いいですか。
「えー…」
「俺だって好き好んで四六時中アンタのお目付け役をしてるわけじゃねーよ」
「それも、えー…」
「いったい俺にどうしろっていうんだ…」
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弱いトコ押し付けていいよ。僕が全部貰うから。
「阿伏兎のくちびるも、性器も、こころも、おれが生かしてあげる」
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好きで好きで好きで好きで好きで、ただただ どうしようもない程好きだ。
「ひたすら卵を割ってね、阿伏兎」
「今日も卵かけごはんか…」
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