銀魂関係 15

China Love
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姉と弟(新八*妙)


 「姉上」

 「姉上」

 「姉上」

 「ねえ姉上」

 「なあに、新ちゃん」




雇主と雇われ人(銀時*新八*神楽)


 「銀ちゃん、わたし、ぼーなすが欲しいネ」

 「オイオイ誰だァ、ガキに要らん知恵をつけたのは」

 「銀ちゃん、棒にナスを刺すのはやめるヨロシ。なめてんのか、コルァ。ところで、ぼーなすって何アルか」

 「ぼーなすって云ったら、あれだ、棒的なものつーか、ナス的なものつーか、なあ、新八」

 「神楽ちゃん。ぼーなすというのはね、お給料以外にもらう特別手当のことだよ」

 「ふぅん。銀ちゃん、さっさとぼーなす、よこすヨロシ」

 「ちっ。仕方ねーな」

 「銀さん、僕にもください」

 「ったく、ろくに働いてもねえくせに」

 「…で、銀さん。この卵かけご飯はなんですか」

 「ぼーなすだ」

 「すげえ!銀ちゃん、わたし、ぼーなす大好きアル!おかわり、いいか?」

 「ぶぅわーか。万事屋銀ちゃんはな、ぼーなすは半年に1回と決まってんだよ!」




先生と生徒(新八*妙*近藤)



 「俺をお義兄さんと呼んでくれてかまわねえんだぜ、義弟よ」

 「誰がいつ義弟になったんですか。呼びませんよ、ストーカーを義兄さんだなんて」

 「そうか、仕方ねえ。それじゃあ…」

 「それじゃあ?」

 「先生と呼ばせてください!!」

 「はぁ?あなた、ちょっと、何云ってんですか」

 「先生ぇ!この悟罹羅勲をお忘れですか!ホラ!門下生の!」

 「ネタが微妙に古いよ!わかりにくいんだよ!」

 「今日から住み込みで修行させて頂きますんで、宜しくお願いします!」

 「なにそれ!勝手に決めんなよ!ストーカーが悪化しちゃってるだろ!ぎゃー!離してください!」

 瞬間、悟罹羅勲の顔がひしゃげる。

 「うちの新ちゃんに何さらしてんだ、てめぇ!やるのか、コルァ!」




王子様と乞食(銀時*妙)


 早朝のかぶき町。

 「お嬢さん、お嬢さん。俺とアフターきめこまない?

 パフェとか、ほらパフェとか、ぱふぇー的なものを食ったら、今日も銀さん、生きていける気がするんだよな」

 「あら銀さん、そんなところに糖分不足と金欠で倒れてちゃだめですよ。踏みますよ。踏みましたよ」

 「オイオイ、女は少しくらい甘くないといけねーや」




夫と妻(新八*神楽*長谷川)


 「こんにちは、長谷川さん。こんなところで何やってるんですか?」

 「よう、万事屋のところの。いやぁ、その、なんだ、二日後ハツの【ピー】歳の誕生日でよ。

 それで誕生日カードを今送って来たところだ」

 「あれ?長谷川さんの奥さん、【ピー】歳でしたっけ。

 確か前、長谷川さんは【ピー・マイナス3】歳って云っていたような気がするんですけど」

 「あ゛!間違えた…!!」

 「パピーが一度マミーの歳を一つ間違えたときには、うすらってた髪がさすらったヨ」

 「女性の3歳は大きいですよ、長谷川さん」

 「うおぉぉぉぉぉ!郵便屋!待て!待ってくれ!!」

 「女心のわからないマダオに奥さんが戻るわけねえよ、ふふん」

 「神楽ちゃん!?なんか標準語になってるよ!?」




聖者と信奉者(土方*沖田)


 「人は自分にないものを他人に求めるんでさァ」

 「性悪なお前が近藤さんを慕うようにな」

 「人のこと云えませんぜィ、土方さん」




医師と患者(銀時*新八*神楽*妙*医師)


 「あのねー、坂田さん」

 「ハァ…」

 「アンタらね、何回病院送りになってると思ってんの?それにねー、坂田さん」

 「ハァ…」

 「あんたら、本気で怪我を治すつもり、あるんですか?」

 「銀ちゃん!銀ちゃん!新八がなんか死にそうヨ!心臓マッサージするアルか!?

 マミーが心臓マッサージは思いっ切ってすることが大切と云ってたネ。ワァタァァァァ!」

 「ぎゃぁぁぁぁ!」

 「ちょ…!お前、思い切り過ぎだから!なんか新八、思い切って旅立ちそうになってるから!

 オイ、新八!しっかりしろ!こんなところで負けちまう、そんな弱い子だったのか、お前は!」

 「あああもうアンタら、ほんとに回復する気あんの!?なに、この病院のランク落とそうとしてるわけ!?

 そんな悪い患者はなぁ、治さねぇぞ、コルァ!」

 「あ゛ー?やるのか、てめぇ!うちの新ちゃんが死に掛けてんだよ!死ぬ気で治せ、コルァ!」

 「姐御、ファイト!」

 「ファイト!じゃねえよ、コノヤロー!オイオイオイ、先生、のびちゃってるよ!」

 「新八ぃぃぃぃ!死ぬ気で生きろ!」

 「いやいやいや!ほんとに死にかけてっから!今以上の死ぬ気は出ねえから!」




罪人と断罪者(銀時*土方)


 「土方スペシャル・フルーツパフェだ」

 「木刀の錆になりたいか、マヨラー侍さんよォ」




主と服従者(桂*エリザベス)


 「おーい、おやじ。こっち、掛けそば二杯だ。

 うん?どうした、エリザベス。掛けそばが不満か?しかし俺にも掛けそばにする事情があってな…。

 いや、具体的には財布の事情というやつなのだが…って待て、その手に持ったそれは…やめろ…っ、

 べほぉ!!!

 …おーい、おやじ。こっち、掛けそば一つと…焼肉定食特盛り一つで…た…頼む…」




父親と娘(銀時*神楽)


 「銀ちゃん、銀ちゃん」

 「あー、なんだァ」

 「ハイケイってどう書くネ?」

 「んなもん、ハイとケイだろ。それともハとイケイか?いやいやそれともハイケとイだな、きっとそうだな」

 「知らないならそう云え、ダメ時」

 「ダメ時って何!?それじゃあ万事屋ダメさんになっちゃうよ!?何も解決感じになっちゃうよ!?

 それよりダメ魂ってやばくね?だめたまだぜ、オイ」

 「もういいアル。新八に訊くネ、ダメ時」

 「俺が訊くのか?俺が訊くのか?つーかお前、何やってんの。ガキの手紙はコンニチハでいいんだよ」

 「だめネ、ダメ時。ハイケイって書くのがかぶき町の女王の貫禄ネ」

 「そーかぃそーかぃ。拝啓だよ。拝と啓。こう、こう、こう書くんだよ、メモっとけ、コノヤロー」

 「ダメ時もやればできるネ。万事屋やるときはやるダメ時に改名するアル」

 「ちょっと当たっちまってんじゃねーか、コノヤロー!」




死者と生物(銀時*桂)


 「ヅラァ」

 「ヅラじゃない、桂だ」

 「悪ぃけど、お前と一緒には行けねーや」

 「そうか」

 「背中にアイドル親衛隊長背負って、小脇に家出娘抱えて、頭はでか犬に噛まれちまっててなぁ、

 俺ァ、この重さがなかなかどうして気に入ってんだ。重いけどな。すげー重いけどな。特にでか犬」

 「だが、銀時」

 「あぁ?」

 「俺にはお前の足首を掴む死者の手が幾つも見えるがな」

 「そーかぃ。じゃあそいつも引き摺って歩いて行くさ」




裏切り者(新八*タカチン)


 「ネコミミはもう古いんだぜ、新ちゃん。時代はイヌミミを求めているんだ!」

 「なんだとぉ!?お通ちゃんのネコミミを否定するつもりか!?お前の母ちゃん、何人だ!

 ネコミミに萌えたんだろ!?萌えたんだろ!?タカチンはネコミミ萌えを裏切りるのか!?

 このタカチンコ!タカチンポ!タマチンコォ!」

 「いやいやいや!やべーから!それマジやべーから!いいから、これ、見てみろよ!」

 初回版限定・イヌミミお通ちゃんアルバム、“お手しちゃうぞ☆”

 「萌えぇぇぇぇぇぇぇ!」




親友の忘れ形見(銀時*新八*神楽)


 「銀ちゃん、こいつ、家の前に捨てられていたネ。飼っていいか?」

 「ってこれ、ヅラのところのエリザベスじゃねーか!なんでいんの!?ヅラはどうした、ヅラは!」

 「銀さん、桂さんからの手紙に数日間潜伏するから預かって欲しいってありますよ」

 「ダメだダメだ。いつからここは幼稚園兼ペット宿泊所になったんだよ。

 だいたいなぁ、お前らわかってんのか?

 エリザベスがいたら、住人は五人、こたつに座れる人数は四人なんだぞ!一人だけ寒いだろ!」

 「安心するネ、エリザベス。銀ちゃんは筵で我慢すると云っているアル」

 「やっぱそーか!やっぱり俺がそういう役割か!なめてんの?ねえお前ら、雇用主なめてんの?」

 「まあまあ銀さん、最近の筵は電気筵で温かいんですよ、ほら」

 「ほらじゃねえ!いいから、とにかく捨てて来い。

 エリザベスは強い子だから、一人でもやっていけるに違いない」

 「銀ちゃん、わたし、銀ちゃんのこと見損なったヨ。親友の忘れ形見を捨てるたぁ、江戸っ子じゃねー」

 「いや、ヅラは死んでないから!」




赤の他人(土方*沖田)



 「義兄さんなんて呼ぶ日が来なくて良かったぜィ。

 家族にマヨラーがいたら、脂肪過剰摂取でメタボリックなんとかになっちまいまさァ」

 「俺だってな、土方スペシャルを理解できねえ義弟なんて要るか」

 「そーかぃ」

 「おうともよ」




恋人同士(銀時)


 「俺ァ、死ぬときは、アレだ、惚れた俺の武士道と心中するさ」





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