さいごにみたもの
さいごにおもったこと
さいごにいった場所
「マルチェロ団長殿…」
「もう団長ではないぞ」
「…ああ、そうか。で、目的の場所まであとどれくらい何でしょうか」
「まだまだ、だ。我らが辿り着く場所は果てしなく遠いのだ」
「あそー。てか、そろそろ俺に頼ってないで、自分で歩けよな、兄貴!」
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さいごについたうそ
「結局甘くしちまったなあ」
苦笑して見上げた空に翳した指輪がキラリ。
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さいごにいったことば
さいごにかんじたかんしょく
やっぱり俺よりちょっとばかりでかいアンタのてのひら。
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さいごにきいたおと
耳に吹き込まれるようにして届けられた快楽の呻き声。
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さいごにかいたてがみ
「お前は反省文の書き方も知らんのか!」
「もーしわけありません、だんちょーどの」
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さいごにやりのこしたこと
「あーっ!兄貴に俺の指輪をやれば良かった!
そしたら指輪交換できたのに。あーあー、ちくしょー、兄貴のアホ」
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さいごに、あいしたひと
さいしょからさいごまで、愛したという言葉がしっくりくるのはアンタだけ。
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