空腹ですか?
なんて問いながらも押し倒す。
「…ククール。飢えているのはお前だろう」
|
嫌いですか?
腹の上でしょんぼり。
「…そうであるなら、力ずくで退かしている」
|
好きですか?
それでも遠慮がちは忘れない。
「嫌いでないならば好きか、だと?黒でなければ白か?まったく、お前はいつまでもおめでたい」
|
眠いですか?
少し気怠げな双眸に気付いて。
「…こんな早朝に扉を破る勢いでノックされたおかげだな」
|
疲れましたか?
寂しいですか?
こんなところで独りぼっちだなんて。
「悠々自適に快適な日々を送っている。今日まではな」
|
悲しいですか?
なんだか折角尋ねてきたのに迷惑がられてるかもと不安になりつつ。
「泣きそうになっているのはお前のほうだ」
|
抱きつきたいですか?
いかん、泣きそう、ぐすぐす。
「だから、それはお前の方だろうと云っている、ククール」
|
愛してくれましたか?
しくしく、うえ〜ん。
「鼻水を垂らすな。…これからは努力しよう」
|
此処にいてくれますか?
アンタの言葉にぐしゅぐしゅひっくひっくが止まらない。
「断る。とにかく私の上から退け」
|
|